
歯が無くなった場合に、顎骨に埋め込む人工歯根のことです。
う蝕(虫歯)や歯周病(歯槽膿漏)、外傷によって歯を失うことがあります。また人によっては先天的に歯が無い場合も考えられます。そのような歯が無い部位の顎の骨にチタン製のインプラントを埋め、そのインプラントに被せ物を被せます。チタンは人の咬合力に耐えられる強度があり、生体親和性が高く骨と結合することからインプラント材料として使われています。インプラントは1本の歯が無くなった場合から全ての歯が無くなった場合まで適応できます。
- メリット
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- 残っているは削ったり、歯に負担をかけずに治療ができる
- 見た目が良い
- 咀嚼能率(ものを噛み砕く能力)が最も高い天然歯の場合は約80%、入れ歯の場合は約20%
- 違和感が少なく、自分の歯と同じ様な感覚でものを食べることができる
- デメリット
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- インプラントを埋入するための手術を受ける必要があるため、全身状態が良くない場合には適用が難しい
- 費用が高い
- 長期間の管理(定期的なクリーニング)が必要になる
- 天然歯に比べると感染に弱い
- 骨が十分に存在しないと治療が困難
※インプラントできない場合はどうなるの?
インプラントが出来ない場合はブリッジか部分入れ歯による治療となります。また、歯が1本もない場合には、総入れ歯やインプラント義歯などによる治療となります。